住まいづくりの「コスト」について
住宅を建てる時によく使われる「坪単価」。
たいていは安さをアピールするために用いられているようです。
でもこの「坪単価」、単純に価格を比較できそうで、実は案外ややこしい。
大きな勘違いがひそんでいます。
坪単価=本体価格÷延床面積(坪)
1. 本体工事費(外まわりの工事含む)
本体工事とは構造体・仕上げ・設備工事・仮設工事など、工事の根幹を成す工事のことです。
もう少し細かく見てみると20種ぐらいの専門工事から成り立っています。
「徳島すぎの家」では、浄化槽工事・照明器具工事も本体工事に含まれます。
2. 別途工事費
建物本体以外の工事にかかる費用は別途工事と呼ばれます。
3.諸経費と別途工事費が一般に総予算の15~30%を占めます。
また、ケースバイケースで別途工事の一部を本体工事に含める場合もあります。
- カーテン/ブラインド工事(延坪あたり1.0万円くらい)
- 家具/家電品
- 水道加入金/引込み工事(管径20mmで20~30万円)
- TV加入金(約10万円)
- 地盤改良費(30万~100万円)※工法により増減有り
- 外構工事
- 薪ストーブ工事
3. 諸経費
工事費以外で家づくりにかかる費用は、諸費用として予算を組みます。
計画段階から完成した家に住むに至るまでに必要な費用なので、幅広い範囲にわたる出費が想定されます。
- 税金/登記費用
- 住宅ローン手続費用/火災保険
- 雑費/地鎮祭/上棟式/あいさつ費
- 解体工事/仮住まい費/引越費用
- 地盤調査費
- 浄化槽申請費
- 建築確認手数料
- 設計・監査費(建築確認図面含む)
簡単に比較できそうでできないのが坪単価
坪単価にどこまで本体工事が含まれているかがまちまちでは、比較のしようがありません。
広告のうたい文句にまどわされては、後悔のもとをつくってしまうことになります。
本体工事に含まれる内容が同じであっても、建物の形、構造、階数、規模、設備、仕上げ材料によっても坪単価は大きく変化します。
性能を落とした「低コスト」、性能を高めた「高コスト」では現実的な家にはなりません。
高性能でローコストでなければ住まいにならないし、予算にも合ってきません。
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「総予算」から逆算で予算計画を立てます
基本設計プランで合意が出れば次に資金計画表を作成します。
住まいの計画では本体工事、別途工事、諸費用全てを含んだ総予算から組み立て、本体工事への予算配分を計画します。
いわゆる逆算で本体工事にかける予算を決めるので、後から追加工事が発生してもそれを含み予算で計上しておけば資金不足になりません。予算内で再組み立てができます。
シンプルな構造・間取りで、シンプルなコスト
徳島すぎの家のつくりは引き算で、シンプルな構造・間取りでシンプルなコストを目指しています。
現実的で高性能なローコスト住宅作りを目指します
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