阿南市S邸-2

DATA:
施工場所 / 徳島県阿南市
家族構成 / 1世帯住宅
延床面積 / 107.82平米/32.61坪
設計 /(YM設計㈲)


起工式日和

本日晴天なり。

朝、阿南のSさんの起工式がとり行われました。
昨日まで心配したお天気は晴れ。
風もそれほど強くなく、一安心。

昼前には脇町でNさんの起工式がとり行われました。

棟梁の長尾はんが昨晩から下見し、
朝一番に川原から切ってきてくれた笹は、新鮮そのもの。

刈初の儀式に使う草は、所長が朝一番に摘んできました。
中秋の名月がつい先日だった今日の草はススキ。
季節感も演出します。

お供えの海のもの山のものもSさん、Nさんがこだわって用意してこられました。

敷地を清め、皆で工事の安全と良い建物が出来ることを祈りました。

いよいよ工事が始まります!
これから半年、Sさん、Nさん、一緒によい建物をつくっていきましょう!


基礎工事

お昼休みSさんの現場に行ってきました。

私が着いたときには基礎工事のTさん達は不在でしたが、
ピシリと整い丁寧なお仕事が表れているのがTさんの現場。

丁度砕石のシメ固めが終わり、砕石、捨てコンクリートがされたところ。
捨てコンの上に型枠が立上り、この砂利のステージの上に配筋がされベタ基礎のコンクリートが流しこまれます。

捨てコンクリートの枠の外には、下に絞め固めた砕石の外周が見えています。

Sさんの敷地は事務所からも近いので、
晴れてきた秋の陽気にさそわれ、初めてチャリで行って見ました。
行きの桑野川大橋の登りが大変ダッタ~


基礎工事 配筋検査、スラブコンクリート打ち

阿南S邸、
昨日はhiro監督と配筋検査に行きました。

スタッド(敷地の高さの計測などに使う大きな定規)をあてて、
鉄筋の間隔など、数項目について確認します。

その一部。

スラブ筋ピッチ、OK。

鉄筋のかぶり厚さ、OK。

防湿用のシートの重ね幅、OK。

一夜明けて、今朝には準備が整い職人さんがスタンバイしている所へ
コンクリートミキサー車が到着。

ミキサー車からホッパーというバケツにコンクリートを移し、
クレーンで釣って型枠の中へ端から順番にコンクリートを流しいれます。

すかさず、一人がコンクリートバイブレーターをコンクリートに挿し、隅々までコンクリートをつきいれます。(写真中)

流しいれた直後は山のようでも、付き込んでいくと量が減ったように。
付き込んだすぐ後にはもう一人の職人さん。(写真左)
角材と金ごてをつかって、表面を平滑にしていきます。

最後の職人さんがグレーチングの様な道具をトントンとたたき、金ごてでならすと…(写真右)

一通りコンクリートが打ち終わったところ。
仮設のトイレが表面に映りこんでいますが、さらに重ねて表面を整えていきます。


顔合せ会

阿南市内に新築中のSさんの顔合せ会がありました。

Sさんご主人様のあいさつ。

佐那河内の桑原電気さんに乾杯の音頭をとっていただきました。

いつも楽しいのが一人5分(?)のあいさつ。
仕事の話ではなく自分のことを話そうというお題があります。

仕事をがんばります。
だけでは見えてこない職人さんや担当者さんの人となりを施主さんに知っていただき、
これからの新築工事、施主さんも含め、
CM方式のメンバー同士として顔見知りになってほしいという願いがこめられています。

保育園のおねえちゃんと、歩き回るようになった小さな弟の二人のお子さんがいるSさんご夫婦。

畳屋さんのKさんが
「たたみはお子さんがすべって転んでも痛くないし、畳の部屋はいいですよ~」
とおっしゃると、
すかさず桑原さんは
「わしが建築家だったら畳の階段をしようと思うんよ~ヘリの色を色々かえて楽しいでしょ」

さらに話題はSさんの敷地のご近所に移り、
水道工事のSさんの弟さんがすぐ近所とのこと、
emiさんは小学校にあがる前にすぐ近くの美容室で髪をきってもらっていましたと、実は施主さんSさんの奥様のご親戚の美容室でした。

さてさて、思わぬ世間のせまさに驚いたり、面白いアイディアに大笑いだったりしすっかり場もなごみましたところで、

最後は、参加者皆で10本じめで会をしめました。

そういえば10本じめって、YMCMネットワーク工事の中ではじめての共同作業ですね!


構造材の加工

出来町のSさん、
只今構造材の手加工真っ最中。

これは大工のHさんが大黒柱になる丸太柱を加工中。
大黒柱は加工するときも絵になります。Hさんカッコイイッスヨ~。

一方こちらは、基礎の脱型、天盛の終わったSさんの敷地の様子。
掃除をすませ、月曜には監督と棟梁のNはんが墨出しをします。


 先行足場 暮れ行くまちに聳えるもの

出来町S邸。建て方に向け、先行足場ができたと聞いて、
昨日買い物帰りに一寸立ち寄らせて頂きました。

緋色と濃紺の混ざった空に浮かび上がる足場。
格好良かった。

足場の中は空白の空間。
しかし、この数日後には一気に骨が組まれ、全体像があらわになる。
そして数ヵ月後には何事も無かったかのように足場は姿を消す。
その立ち振る舞いは、誌的な感じがします。

今日は棟梁のNはんや大工さんのNはん(別なお二方です)、同じく大工さんのOはん、Kはんが現場で土台敷きをされていました。
あすからは柱やSBパネルがどんどん建っていきます。

時間は数日で短くとも、濃密で決して短いとは言いきれないのでしょうが、
しかしながら空白の足場はかくも短きときをS邸の王様のように
昨夕はすっくとそびえたっておりました。

足場をされたK産業のNさんその瞬間を見届けさせていただきましたぜ。
大工さん、お疲れ様です。明日からまたよろしくお願い致します。


建て方2日目

出来町S邸建て方2日目
朝、材が搬入されました。

材には側面や底など各所に分かりいいよう印を付けています。
「二又へ」なんて様に。
柱の小口には芯の◎が並んでいます。

クレーンで釣った通し柱を大工さんが所定の位置に合せ建てているところ。

パネルを入れ。

午前の休憩時間、1柱がセットされ、

昼、パネルが大分入り一気に建物らしくなりました。

夕方、2階の床梁にシートをかぶせ、夜露対策し、後片付けをして、
建て方2日目を終えました。

明日は建て方3日目です。


棟上式

今日はいよいよ出来町S邸の棟上です。

朝9時頃、Sさんご家族と棟梁、担当される大工さん、所長が棟下につくられたステージに上がり、

ご主人様と担当大工さんのNはんで棟木を打込みました。
山登りをされるS様。さすが、高いところも身軽です。

起工式のときにお供えしたお酒を今さっき打ち込んだ棟木にかけ清めます。

棟梁を祝詞をあげます。

Sさんの甥っ子さんは家づくりに興味深々。
角座金をうれしそうにもらってくれました。
将来の建築家さん?!はたまた棟梁?!

お弁当をご馳走になった、棟上のとり行われたS邸の天井は…、

屋根組の杉木の白い姿が真っ青な空に浮かび上がり、
格別の空間でした!

S様ご馳走様でした。
皆様お疲れ様でした。
お世話になりました!


電気配線工事

夕方、出来町のすまいの工事現場に行って来ました。

棟上の日から電気工事のHさんがせっせと作業されていたのは、
配線工事。

1階の天井裏に隠れる、2階床梁を通る配線。

こちらは壁の中に隠れる配線、2階に上がっていきます。

灰色と黒の線はLAN用とテレビ用、
オレンジ色のじゃばらの管は電話用の空配管です。
空配管を通しておけば、仕上げが出来た後でも管の中で配線ができるという訳です。

それにしても家中に配線が巡っています。
裸電球に傘をかけてちゃぶ台の時代の人が見たら驚くだろうなあ。
LANが普通になってしばらくたちました。
オール電化住宅も目新しくはなくなってきています。
これからは太陽光発電?
電気工事は時代が進むにつれて種類も多く、ますます重要になってくるのででしょうね。


屋根工事完了!

20日金曜日の出来町のすまい。
屋根工事が完了して、
外壁の面材が張り終えました。

サッシ・玄関引戸も付いて、工事用の鍵で開閉しています。
家らしくなってきました。

「いぶし」の瓦は夕焼け空の下では黒く、
昼の太陽の下ではいぶし色に見えます。

明日はユニットバスが入って、
床の断熱材を張り始める予定。

大工のNさん、今日はフローリングをかませる溝を柱に掘っていました。
明日搬入されるフローリングの杉厚板、受け入れ準備出来ています。


外壁お打合せ

3人の視線の先にあるものは…、

下部焼杉板は、Sさんの気に入られた「阿波1号」から下に、
T.C.H.、阿波3号

上部サイディングはSさんが気に入ったベージュ系2色に、ピンク系ベージュ、ホワイトを並べています

焼杉板との相性、日の光の中で見た感じをチェック。

日の光の中、離れて見ると、
焼杉板・サイディングとも、表情や色が室内で見た印象とは違って見えます。
それが今回のお打合せのミソ。

続いて北側にまわって、同じく離れた所からサンプルを確認。
まったく同じ色も、北の天空日射と影、南の直射日光とでは「濃さ」が違って見えます。

「全面に張るとサンプルの時より、もう1トーン明るく見える」
とは所長談。

さて、今回のお打合せで大体の目星はついたところ。
もう数日、Sさんには違った天気の中でサンプルを見比べて頂き決定します。

どんな配色で出来上がったかは、今後のブログを乞うご期待くださいませ。


床工事 床断熱・フローリング/外断熱 進んでいます

出来町のすまいの現場に行ってきました。

床のフローリング、進んでいました。
リビング・ダイニングのフローリングと掘りごたつの骨組み、
和室のSB捨て張はもう済んで、
養生ズミです。
(クラフト紙色のボードが養生ボードで、養生テープで留めています。
この下に張られたフローリングが並んでいるのです!)

夕方ですが、大工さんのNさん、作業をずんずん進めています。

私は掘りごたつから、床下にもぐって、床下を覗いて見ました。

床下には、水道屋さんのSさんが工事された水道の線が縦横にはしっています。
その上の大引きに留めているコードの束は電気などの配線。
電気工事のHさんの仕事です。

建築工事は多様な工事が入り組み、
図面で表現する時は、工事や目的に併せて、同じ場所を何枚もの図面に分けて表現します。
実際の工事が始まって、初めて、バラバラだった要素達が、(とはいっても、各関連を考慮しながら計画をまとめていったのではありますが。)
時間軸の中で、3Dに重なりあっていく様は感動ものです。

さて、これは床の大引きの間に断熱材のボードをセットしたところです。

「WZピン」という金具を半分に折って、大引きに引掛、ボードを固定しています。

これは、壁際のフローリングが留まる部分。
フローリングの受けをつくる為、45ミリ角の材を大引にあて、その分断熱用のパネルを欠きこんでいます。

こちらは、フローリングの端。フローリング材に凹型に欠き込んで、柱に咬ませています。

色々細かな所を見てきたので、最後にスケールを上げて、屋根瓦の地平線を1枚。


見えないところも大事です

一昨日の出来町のすまい。

サイディングや焼杉板等の外壁を留める胴縁が四周付けおえています。
これは南面。
縦胴縁の間を横2列につけてるのは、外壁が出来てから取り付ける杉のベランダ用の力板です。

ベランダをつくり、取り付けるのは木工事担当の大工さん。
胴縁を取り付けるのは、屋根・断熱工事担当の富士スレートさんの職人さんです。
タイミングも担当者も違う杉ベランダ用の一連の工事。連携と寸法が大切です。

これは外壁側から見た換気扇のダクト口。
浜田電気さんのお仕事です。
ゆたかのモデルハウスから、ウェザータイトという、雨仕舞をより良くするための樹脂製シート(緑色のものです)を取り付けています。

室内では、出来上がった堀炬燵には合板と養生テープで養生を施し、
その上が作業台のスペースになっていました。

1階のフローリングはすでに完了。
2階のフローリング張も、残すは東側居室のみです。

養生や雨の仕舞、後の工事のための下地付け。
出来上がると取り払われたり、外からは見えなくなったり。
地味なところですが、見えないところも大切です。


見えないところも大事です

一昨日の出来町のすまい。

サイディングや焼杉板等の外壁を留める胴縁が四周付けおえています。
これは南面。
縦胴縁の間を横2列につけてるのは、外壁が出来てから取り付ける杉のベランダ用の力板です。

ベランダをつくり、取り付けるのは木工事担当の大工さん。
胴縁を取り付けるのは、屋根・断熱工事担当の富士スレートさんの職人さんです。
タイミングも担当者も違う杉ベランダ用の一連の工事。連携と寸法が大切です。

これは外壁側から見た換気扇のダクト口。
浜田電気さんのお仕事です。
ゆたかのモデルハウスから、ウェザータイトという、雨仕舞をより良くするための樹脂製シート(緑色のものです)を取り付けています。

室内では、出来上がった堀炬燵には合板と養生テープで養生を施し、
その上が作業台のスペースになっていました。

1階のフローリングはすでに完了。
2階のフローリング張も、残すは東側居室のみです。

養生や雨の仕舞、後の工事のための下地付け。
出来上がると取り払われたり、外からは見えなくなったり。
地味なところですが、見えないところも大切です。


施主工事 元旦工事?!

今日、出来町のすまい現場へお打合せに行ってきました。

正月施主工事だったテラス・ベランダのオスモワックス塗り。
S様、今日のお昼まで作業され、見事仕上がっていました。

テラス板。
「風が強くって、舞った砂がついてしまって」
とのことでしたが、色鮮やかに仕上がっていました。

ずらり乾かした様から奮闘ぶりが伺えます。

脇にもすでに乾かし積上げた部材が…。

ご主人様、元旦から作業されたそう。
「今日で休みも終わりだなあ。」
お疲れ様です。
働き者の正月休みだったようです。

午後いっぱい乾かした後、
S様ご夫婦が部材をまとめ、養生をして帰られた頃には日も沈みかけ、
大工さんががんばる建物からもれる電灯の光がきれいでした。


春を待つ。 出来町のすまい、ベランダ建て途中

昨日は寒かったですね。
徳島県内も最高気温が5度を下回っていましたが…。

出来町のすまい、昨日も現場は元気に作業が進められています。

お正月に施主さんが塗装工事をしたテラス・ベランダ材。
受け材の取付から進んでいました。

脚立を3台並べ、板を渡した簡易足場。
昨年末にすでに足場落としを終えていましたが、これなら大丈夫。
身軽だなあ!
大工さんはKさん。
毛糸の帽子に厚手のベンチコートの井出達。

こちらはO大工さん。下の作業台で手加工。
意外と薄着です。
冬になってから、青の毛糸の帽子がトレードマークに。
似合っています。

N大工さんは室内で造作家具にかかっていました。

こちらは施主様が自分で庭づくりを考えている、材料の枕木。
昨年末に敷地に運び入れました。
ご主人様、只今構想を練っています。

「将来は雑木林のような庭に育てて生きたい」とのこと。
先日の脇町のご実家で山の木を見てきて、薪作りをはじめているとおっしゃっていました。

そしてYM設計室にもお土産をいただきました。
どんぐりから育てたコナラの盆栽!

これは2年もの。
ちゃんと冬寒いところに置けば落葉し、春には若葉が萌え出り、
地面の広いところに植え替えれば、もっと早く大きくなるそうです。

一つはゆたかのモデルに、一つは私が頂きました。
楽しみです。
(枯らさないようがんばります。)


お引渡しでした。

今日は久々のポカポカ陽気。

出来町のすまい、お引渡しの日でした。

朝、玄関ポーチの階段にきれいに並んだ靴。

サッシ工事のMさんの取り扱い説明。
特に使い方が複雑なものなどは、
各職人さんやメーカさんに、直接説明して頂きます。

続いてキッチン、ユニットバスの説明。
奥様、うれしそう。
いつもYMの担当していただいている、長身のOさん、
本日はHさんの助手として説明をサポート。

工事用鍵から本鍵への引継ぎ式。
本鍵をいれるご主人様。

いよいよ、YMCMネットワークからオーナーさんへ、
建物がすべて引き継がれる、感無量の一瞬です。

ご主人様がつくった枕木のアプローチ。
こだわりの場所も徐々に完成イメージに近づいています。

衛生器具の説明や、紙巻器の高さきめ。
水道工事のSさん。
すごい人口密度!

Sさんのご長女Yちゃん。
満面の笑みです。

この後、ワックス塗り用の養生テープを貼る時には、
お母さんの後ろからテープをなぞって貼り付けていました。

S様のお子様達が大人になるとき、
この家はどんな表情になっているのでしょうか。

子ども達が大人になるまでは、
懐ふかいシェルターとして、
また、大人になって巣立っていっても、
いつでも原点に帰れるホームとして、

住まいがご家族と一緒に成長していくことを願わずにはいれません。

S様本日は本当におめでとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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