住吉A邸

DATA:
施工場所 / 徳島県徳島市
家族構成 / 1世帯住宅
延床面積 / 199.06平米/60.21坪
設計 /(YM設計㈲)


起工式

いよいよA邸が着工です。

今日は起工式。
昨日のすごい雨から一転、雨もやみ、途中晴れ間も覗きました。

A邸は「建てようネット」の物件なので
あわわの白井さんも地鎮祭に参加して下さいました。
白井さんは晴れ男らしいです。
今日の天気も白井さんのおかげ?

さて、A邸は作夏から打合せに入り、
神山に所有している山から木を切るというところから準備をしてきました。

A様にとって待ちに待った起工式。
神主さんは神山から来て頂きました。

神主さんの祝詞から

かしこみ、かしこみ~~~~~

神主さんの祝詞の後は、刈初の儀(かりそめのぎ)
設計者が行います。

続いて
穿初の儀(うがちぞめのぎ)
施主が行います。

最後に鍬入の儀(くわいれのぎ)
施工者が行います。

お式の後、皆でお神酒を頂きます。笑顔で歓談

酒づきがのっているお盆は・・・何と!A様の手作り。
以前打合せの際にも見せて頂きましたが、
裏に反り止めが入っていて、とても上手に出来ています。

番外編
A様の敷地に植わっている枇杷を、失敬する所長。

A様、おめでとうございます。
どうぞよろしくお願いします。


構造材検査・打合せ

三好市三野町・(株)阿波林材に徳島市A邸の構造材打合せに。

オーナーの山から伐り出したすぎの大黒柱・通柱・太鼓梁・梁桁材の検査・  打合せ。
太鼓梁の底部は今回初めての仕上げを考えている。・・・。
出来れば、オーナー工事にしたい。Aさん、乞うご期待。
私も手伝います。絶対おもろいと思います。

地産地消。・・・地山地匠。良い響きです


顔合せ会

昨晩、A邸の顔合せ会がありました。

建てようネットの物件なので、うちは設計だけ。
施工はS建築事務所さんが行います。

富田浜にある某店が会場。

今日は所長が乾杯の音頭を取ります。

自社工事ではないので、いわばアウェー。
いつもとメンバーも違うし、お座敷という不慣れな場所のせいで
何となく写真を撮るのが引けてしまった。

勝手に撮ったら失礼かな~
ブログに顔を載せたら嫌かな~と。

今朝になって昨日撮った画像を整理したら、
A様と所長しか撮れてなかった・・・(泣)
あぁあ・・・せめてお料理を撮るべきだったよ~。

帰り際、丸太に似せたプラスチックの壁に
突っ込みを入れる所長。

「これ、ようでけとんな~」


施主工事

住吉のA邸は施主工事が盛沢山。

建築場所は現在住んでいる建物と同敷地内の家庭菜園。

敷地調査の時点では、畑に果樹が沢山植わっていました。
家庭菜園といってもすごい量。

この畑を整理し、果樹を植え替え、
不要な果樹は薪用にカットして綺麗に並べ、納屋を解体し・・・

着工前から既に施主工事は始まっていました。
(肉体作業ばっかり!A様、今ではすっかりいい色に焼けています!)

A様の頑張りで
起工式の時にはこんなに綺麗になっていました↓

続いて本日から、梁の加工作業へ突入。
基礎工事をやっている間に大工さんがプレカット工場で手加工中。

その脇で所有の山から切り出したタイコ梁に表情をつける作業を行います。

山から切り出した材は他にも沢山↓
「山」の表示を付けて、買った材と判別できるようにしています。

番号はどの場所に使うかを表わしていて
既に当て込み済み(決まっている)

当初、皮剥ぎ鎌でうろこ状の表情をつけようと所長が画策していたので
大工さんに研いでもらって下準備をしていました↓

しかし上手くいかず、サンダー(グラインダー)に変更。

なかなかおもしろい表情に仕上がっています。

今日は1本で終了したそうですが、あと9本もあります!
A様、頑張って下さい!

それにしても建て方が楽しみだなぁ~。
A様の山の木はリビングから見えるメインの構造材に配置しているので
早く建った姿を見てみたい!


施主工事2

梅雨が明けると一気に夏がやって来ました。

雷が轟いた後は、セミの声。
たまに耳鳴りかと思ってしまう。

暑さの中、職人さんたちは大変です。
脱水症状に気をつけて頑張って下さい。

さて、職人さんのみならず、A様も頑張っています。
施主工事のタイコ梁の加工。

もうすっかり手馴れた感じです。

もともと手先が器用なA様、加工技もあっという間にレベルUP。
一番左が最初の1本。
初日の晩、寝る前にあれやこれやと頭を悩まし、
どうやったら綺麗な模様になるか考えたそうです。

言いだしっぺは所長ですが、
S建築事務所の方々にもご協力して頂き、
A様ご自身も賛同して、施主工事を楽しんで下さっています。

今月29日の上棟予定が楽しみ。


施主工事3

A様工事のタイコ梁加工もいよいよ今日で最後。

全部で10本あるタイコ梁のうち、
1階部分の5本に表情をつけて終了となりました。

模様をじぃ~~っと見ると、すごく綺麗な木の模様が!

ちっちゃい年輪の集団という感じ。
龍の鱗みたいです。

写真の丸く掘り込んであるところは、杉丸太柱が入る部分↓

今日、現場では足場を立てる作業をしているはず。
いよいよ建て方が近くなってきました。

話は変わるけど、A様が加工作業をしている場所は
プレカット加工をお願いしているK製材さん。

K製材さんの倉庫の壁にはり付いているゴマダラカミキリを発見。

カミキリ虫が木の枝や葉を食べることを考えると
プレカット工場にいるのは全然不思議ではないけど・・・
でも、何故トタン壁にはり付いているのか?
解せんわ~。


祝!上棟

本日A邸の上棟式がありました。

しかし、午前中は生憎の雨、雨、雨。
大工さんたちは雨の中かっぱ着用で作業。

食事前に棟上の予定でしたが、
雨のため、食事を先にいただくことに。

まずは施主の挨拶から。

積極的に施主工事をされているA様御主人様。
誰よりもこの日が待ち遠しかったのではないかと思います。

続いて所長から乾杯の挨拶。

写真を撮りながら所長の話を聞いているうちに
誤ってフライングビールをしてしまった。あちゃ~。

何はともあれ、かんぱ~い!

食事中に雨も上がり、太陽が顔を覗かせてきました。
晴れ男、白井さんのおかげかも!?

食事の後は作業再開。

棟を上げるまでしばし御歓談の皆様。
A様・あわわの白井さん・所長。

所長、麦のガソリン満タンですっかり良い気分。

その後、棟を上げるまでさらに御歓談。
今度はS建築事務所社長さんと(盗み撮り)

所長、ガソリンが効いてとってもとってもいい気分。

午後になり、きれいに晴れてきたところで棟上の儀式を行いました。
今日は所長が槌打之儀を唱えます。

「一の槌には千歳棟、千代に八千代に栄ゆべし」
トン(一回打つ)

・・・・万歳棟(二回打つ)・・・永永棟(納まるまで打つ)
・・・という儀式。
A様と娘さんが槌を打って棟を納めて下さいました。

その後はお神酒をかけてなんですが・・・

たっぷりと贅沢に棟にかかりました。by越乃寒梅

そしていよいよ祝詞なのですが・・・

今回は所長が代表して祝詞を唱えました。

実は所長、祝詞初体験なんです。

この2~3日練習をしていた成果が出ていたと思います。
家の中のお母様達にも聞こえるように、大きな声で立派に読みあげました!

そびえ立つ棟

休憩時にはスイカも。ご馳走様でした。

両手にスイカの大工さん達。
甘くてとてもおいしかったです。

さて、A様御自身が加工されたタイコ梁はどうなったでしょうか?

綺麗に納まっていましたよ。

棟上の時にいつも感じること。
屋根がかかってしまうと見えなくなる世界。

柱や梁の合間から切り取って見える空の青が素敵だと思う。

A様、本日はおめでとうございました。
職人さん、監督さん、雨の中御苦労様でした。


現場打合せ

A邸の打合せに行って来ました。

いや~。今日も暑い一日でしたね。
雨が降ったせいか、風が湿気を含んで現場に居ると暑い、暑い。
職人さんも、玉のような汗を噴出しながら作業をしていた。

大工さんは2階の床張りに入っています。
室内作業は、扇風機を設置しながらの作業。

ユニットバスも先行設置完了していました。

壁がないとこんな風にセットされています。

現場は軒天が終わっていて、
Fスレートさんの職人さんが、外断熱後の胴縁を取り付けていました。

足場の上で、
職人さんにとある部分の処理をどうしたらいいか聞かれ、
所長を呼んだ。

「所長ぉ~~~助けて下さぁ~い」

教訓:現場でむやみに「助けて」と言ってはならない!

足場の上なだけに、他の職人さんを、びっくりさせてしまいました。

お騒がせしてどうもすみません。失敗。失敗。

「Help!」って言えば良かったかナ~


現場打合せ&ワックス指導

火曜日、A邸の打合せに行って来ました。
朝の打合せがズレ込み、1時間以上遅れて現場へ到着。
ズビバセン~(先々週、A邸でひいた風邪がまだ治らず。)

A邸の仕様決めの打合せもこれが最後。
ケナフ和紙・畳縁を決めたら、後は完成を待つのみです。

現場に行くと、A様がたった一人でオスモ塗装をした
ベランダ&テラス材を組み立てている最中でした。
とても綺麗に塗れています!

前回来た時にはまだできていなかったキッチンが設置されていました。

キッチンはYAMAHA。

レンジフードの奥にチョロっと見える杉の丸太柱。
家具図で納まりを描き、大工さんが下地を造り、キッチン屋さんが設置。

養生の上は散らかっているけど(笑)綺麗に納まっているようです。ほっ。

遅れて行ったので、建具のワックス指導の頃はもう真っ暗。
大工さんたちもとうに帰ってしまいました。

所長がひと通り説明した後、A様が挑戦。

いつもいっぱいいっぱいで、
打合せの様子や、現場の写真を撮り逃してしまう(悲)
ケナフ和紙の打合せは結構時間がかるので、
打合せ風景を1枚撮りたかったなぁ・・・。
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A邸はリビングに向け、大黒柱を挟んで5枚の建具がつきます。

その5枚建具を何かデザインしようということになり
A様より、神山の風景にしたいということで古い写真を預かりました。

A様が子供の頃の神山の風景。貴重なお写真です。

山並を単純化させた形で和紙を貼ることに決定。
写真をコピーし、どの線をピックアップするか決めます。

写真をスキャンし、パソコンに保存。
画像データとしてCADに取り込んでベースにし
山のラインをなぞり、図面化します。

拝宮和紙作家中村先生の手漉き和紙を、神山の山の部分に使用。
所長と一緒に色柄合わせをして準備。

さて、出来上がりはどんな感じになるか!?
楽しみです!


建具打合せ

A邸に行って来ました。

現場は玄関タイルを貼っている最中。
工事の終わりがだんだんと近づいてきました。

ベランダの骨組みは出来ていて、手摺用の桟は乾燥中でした。

建具のケナフ和紙も貼れていました。
和室まわりの建具↓
控えめな色を選択したので、上品な感じに仕上がったと思う。

A様が神山から持って帰ってきた間伐材の桧材を
カンナで削ってペーパーで磨いたという丸棒。
洗面脱衣につける、のれんを通す棒として使うらしい。

手作りっていうところがスゴイ!
集成材じゃなく、無垢棒っていうところも価値ありの一品。
所長とも話が弾みます。

A邸の現場に行くと、必ずぶら下がる所長。
A様んち、しかもA様が目の前にいても、平気でぶら下がります。

所長はいつも「Aはんおもっしょいわー」と申しておりますが
二人で話し込む姿を見ると、気が合うんでしょうね・・・(類友?)

まー確かに私もA様はおもしろい方だと思います。
人柄というか気質がおもしろい方だなぁと。
現場に行く度、和ませてもらっています。

2階のトイレの手洗いカウンターに、手洗器の穴が開きました。
しつこいようですが、A様の山から切り出した材で天板を作っています。
来週には、器具が取り付く予定。

個人的に私、ここの空間がものすごく気に入っています。

さて、現場の進捗状況をひと通り見た後、
監督の先導で、襖屋サンの作業場に移動。

先週打合せした、リビングに面した5枚建具について、
和紙を貼る前にもう一度確認したいという連絡を受けたからです。

せっかくなのでA様にもご同行してもらいました。

作業場には襖屋サンが持ち込んだ建具に
元図から起こした型紙を貼りつけ、擬似建具ができていました。

おおーっ!
イメージ(神山の風景を簡略化)はこんな感じです。
5枚横並びだと、やっぱり存在感が違う。

実際には手漉きのフが入った和紙で、
縁を毛羽立たせながら貼ってもらう予定。

襖屋サンの説明に、一同かぶりつき。

さてお邪魔したK表具さんの作業場は2階だったのですが
床に何やら穴を発見。

開けてみると、ちょうど軽トラの荷台が現れました。

障子や襖を搬出入するための穴。
穴の形も建具の形に合わせてありました。

打合せを終え、しばし道端で歓談。
話題は監督が乗ってきたバイクの話。

最近購入したというバイク↓

襖屋サンの作業場まで監督が先導し、私たちは車でついて行ったのですが、
その車中でA様が一言!
「あの人も人生楽しんどるなァー」

あの人もの「も」は、A様ご本人
そしてうちの所長も含まれている深い一言。

人生を楽しむ3人は、本当に楽しそうに会話をしていました。


オスモ指導

A邸も年末の竣工に向け、だんだんと慌ただしくなってまいりました。
打合わせも残すところあと1回。

今日は、施主工事のオスモ塗装指導。
うちに頼んで下さったオーナーのほとんどが、この道を通っていきます。

A様はおそらく施主工事を楽しみにしていた派。
「汚れてもいい格好で」と伝えてあったので
汚れてもいい格好で登場。

所長は、何故か作業には相応しくない格好で登場。
午後から出席の会のため、スーツ姿。

汚れないかと、ひやひや見ていましたが、
1点の汚れもつけず、サクサク塗っていきます。

所長曰く「ほらぁ年季がちゃうわ~」まー確かにそうですね。

実際に塗りながら説明していきます。

A様はA型らしい、慎重かつ丁寧な塗りです。
御自分の家ですもの!できるだけ美しく仕上たいですよね!

二人が塗った材を運んで並べる作業は私でした(何故力仕事?)

先週の土曜日にもA邸のへ合わせに来たのですが
その際、どうも風邪をもらったらしく、
所長と私、全く同じ症状の風邪をひいております。

熱・のど・鼻水・・・。
ぼだったぼど(もらったもの)を返却して帰りたいわー。

思えば昨年の今頃も
ゆたか野モデル工事で、所長と二人オスモ塗装をしまくってたなぁ~。
昨年は忙しさの果てに、
新型インフルエンザにかかるという結末だった!思い出した!

A様もあんまり施主工事に根をつめないよう、
ほどほどに頑張って下さい。

この後も建具・床とワックス塗り作業が待っています。


完了検査

A邸もいよいよ大詰め。
今日は、役所の完了検査を終えて先程帰ってきました。

検査員の方も、室内に入った途端
「あ~木のいい香りがしよるね~。」と一言。

何よりA様ご本人に
「いい家になった~」
とおっしゃって頂いて、本当に嬉しく思います。

役所用に撮った画像なので部分画像ですが、こんな感じに仕上がりました。

神山の山をイメージした戸襖も柔らかく良い感じに出来上がってました。
A様にも満足して頂けた様子。

奥の2枚の戸襖からリビングを見るとこんな感じ。
掘りごたつがチラッと見えています。

キッチンから見えているのは玄関。
対面キッチンですが、
左右どちらからでもくるくる回れるアイランドキッチンになっています。

今キッチンからは既存の古い建物が見える状態ですが、
引越しも終わって、解体、庭の整地が終わったら
一番見晴らしの良い場所になるやもしれません。

リビングの上は全面吹抜け。
2階の小屋組み、野地板が見えています。

リビング全体の画像は、完成時にゆっくり撮りますので
またその時にご紹介します。

1階の洗面所も木。奥に見えるトイレも木。

この洗面台は好きなパターンです。
木の天板に手洗いシンク、前面の全面鏡と照明。

蛍光灯だとスッキリ仕上がるけど
鏡に配線穴をあけて、
マリンランプやアンティークな壁付ライトもいいと思う。(器具が鏡に映ってキレイ)

2階に上がるとゆったりとしたホールになっています。
その先はリビングのある吹抜け。

当初戸襖だった室内窓を、打合せで障子に変更。
この障子を開けると、下はやはりリビングのある吹抜けとなっています。

A様が最初嫌がっていた提灯ライト。
結局寝室につけることになったのですが、
柔らかくて優しい感じになってると思う。

こちらは東側の個室。

部屋と部屋を脱着できる壁と建具で仕切ってあり、
小屋上部は暗くならないように、ポリカで間仕切ってあります。
御覧の通り、光を通して明るいのが分かります。

今、朝~昼過ぎまで光が射すという東側の個室は
A様の読書場所となっているそうな。

まだ完成前だけど、A様すでに新しい家を楽しまれているご様子。
今朝は寝室でランニングをしたとか(笑)
そしてあれこれ、次は何をこしらえようか思案してます。
今は、トイレに付けるペーパーホルダー案を練り中。

本当に楽しそうで、何とも羨ましい限り。

次は、引渡し前のチェック検査に伺う予定。
12月18日には引渡しを迎えるので、ちょっと寂しい気もしてきたなぁ~。


YM検査

先週の水曜日にA邸の検査に出動。
ブログネタを仕込んできたのに、忙しくてしばらくUPできませんでした。
今週末は見学会もあるので、遅ればせながら御紹介します。

役所の検査とは別に、お引渡し前に
各業者さんの自主検査→S建築事務所の検査(施工)→YM検査(設計)と3段階の検査を行います。
不具合があった部分は引渡しまでに直します。

検査は厳しい眼で!(キラリン)と所長と勢い込んで行ったものの・・・
到着早々、A様が「ま~ま~座って~」と早くもおもてなし。
いきなりの珈琲タイムで、まったりスタート。

「Nさんもはよ座ってま~飲んで」とA様。
いつもお気遣いありがとうございます。

それにしても、楽しそうな3人ですこと。

ひとしきり話した後、検査へ。
A様のようなオーナーは少ないのではないかと思いますが、
例えば木のへこみなどは
「あ~これくらいだったら、私でも直せるよ~かまへんかまへん」と言います。

この日も「直して」と言うのではなく、自ら直すことを楽しんでいたA様の姿↓

他にもいろんな構想を持っているので、具現化していくのが楽しみです。
器用さのなせる業でしょうか。

そういえば、私が役所検査用の写真を取りに行った際も
監督が帰った後、建具を吊り込んで下さったA様(右端にA様がいます)

すみません。
自分でやればよかったのですが、病み上がりだったもので
「私でも吊れるよ」のお言葉についつい甘えてしまいました。

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さてさて・・・
少しだけ仕上がり具合を御紹介。
もっと御覧になりたい方は、ぜひ見学会へお越しくださいませ。

既存建屋に阻まれて全体を撮影できない外観。
道へ脚立を運んで所長に撮ってもらいました。
手前は、今年A様からおすそわけして頂いたおいしい枇杷の木。

和室。
最近は和紙畳が増えていますが、A邸はイグサ畳で。
改めて思ったけど、イグサの香りは落ち着いていいですねぇ。

2階のホール部分。
所長なら絶対選ばないであろう照明が!
A様の奥様の好みです。(私はこういうのもスキですけど)

神山の山を模った戸襖。
吹抜けから見下ろしてもしっかり眺めることができます。

暑い中、プレカット工場でA様自ら模様を掘り込んだ梁。
メインとなるキッチンとリビングの境に堂々と存在を示しています。

立派な一枚板の居間テーブルは、A様の山から切り出した厚板です。
美しい木の色と自然の形。
掘りごたつのところでカットしてしまうのはあまりにも勿体無いので
5.5m材を、いいとこ取りの室いっぱいの4mでカット。

↑テーブルについている青印は、A様が行う補修部分のマスキングテープ。

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検査が終わった頃に、またA様のお心遣いが・・・
「お茶にしよ」

(分かりにくいけど)ガラスの向こうに監督と所長の姿が。
この後、A様のお茶について室内に入ってきますよ。

ほらね!(笑)いそいそ・・・微笑ましいなぁ~ふふふ。

そしてこの日2回目の休憩(座っている場所がさっきと違うでしょ!?)

私が部屋の写真を撮っている間、何を話していたのやら?
とにかく、3人そろうと話がはずむみたいです。

最後に鍵をお渡し。

ちょっと私はビックリしたのですが、
この業界、鍵はお引渡しの際に渡すのが一般的だと思います。
心の中で、先に渡してもいいのかな?と思いましたが
S建築事務所さんの方針なのか、A様のお人柄のなせる業なのか?
いい関係ができているということなのだと納得致しました。

真剣に鍵を挿入するA様。

竣工までもうほんのあと少しです。
本当に名残惜しい。もう少し携わっていたい。
そんな気持ちになります。

今年もまた忙しい一年で、いろんなことがありましたが
仕事なのにA邸で癒されたように思います。


お引渡し~見学会

先週土曜日に、A邸のお引渡しがありました。

給排水・電気・エコキュート・サッシなど
業者さんに操作・使い方の説明をして頂きます。

画像は電気屋さんが分電盤の説明を行っているところです。

取り扱い説明を行った後は、御精算のお話。
ぶっちゃけ、
どこの会社でもお金の話は大なり小なり緊迫感が漂うものだと思うのですが。

・・・しかし、A邸には妙~~にまったりムードが漂っております。
こんな風に精算中の画像を撮れることなんて滅多にないかも!?

翌日曜日には、あわわ/建てようネット主催でA邸の見学会がありました。

所長と私は説明要員として出動。

朝、焼き芋用の芋を持ち、茶菓子と花を買いこんでA邸へ到着。
引き渡したばかりでまだ何にもない家に、少々花を飾らせて頂きました。

S建築事務所のI監督、K電気Kさんも応援に。

Kさんも加わり、人生を楽しむ男たち(おじさまたち)が4人に増えるの図。

女は女で楽しいこと盛りだくさんなのだけど
こんな図を見ると、男に生まれてみたかったりする。
男の浪漫ってヤツですかねぇ。

見学に来て下さった方の中に、カナダ出身の御主人様がおり
日本語が少ししかダメだということで、A様に案内をお願いしました。

今は定年退職をされていますが、元英語教師のA様。
男同士、英語で語り合っています。
その頃所長は奥様と爆裂トーク中。A様にお願いできて助かりました。

私なんて指指しの「ジャパニーズペーパー(和紙)」だもんね・・・。
まーうけたからヨカッタけど。

見学会は、A様と家が醸し出すまったりした雰囲気で終えることができました。

今回私が一番嬉しかったのは
「私、ここの親戚になりたいわぁ。しょっちゅう泊まりに来たい~」
という見学者のお声を聞いたこと。
まさに、私自身が感じていることだったから。

名残惜しいとは、こういうことをいうのでしょうか・・・。

この日会社へ戻った後、
直接家に帰らず珈琲美学で気持ちを落ち着かせてから帰りました。
ヘーゼルナッツラテ。
ナッツのフレーバーがやんわりと気持ちを落ち着かせてくれる。

最近オーナーに対する思い入れが強くなる自分を感じます。

所長自身がそういうスタンスだということもあるのかもしれません。

うちの事務所は家創りのせいなのか?所長のキャラのせいなのか(笑)?
相思相愛のオーナーが非常に多いことがとても関係しているのだと思う。

来年は、寄りたいと思いながら
なかなか遊びに行けないオーナー宅へ足を運べたらいいなぁ。
もちろん、A邸にも。
珈琲を飲みながら、火照った気持ちをクールダウンさせて、帰路についた一日でした。

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