前回まで、防水工事の様子をご紹介していましたが、今回はその間に行われた別の工事を紹介させていただきます。
皆さまが住んでいらっしゃる住宅の床は必ず水平になっていますよね。
床の傾きは、建物の構造だけでなく人体へも影響があることが知られています。
今日は、建物の床を水平にするために行う基礎工事をご紹介します。
その名も「セルフレベリング」工事
平らで滑らかなコンクリートの床にするために、流して、均す(ならす)だけで均一な高さを形成する性質をもつ素材を活用したコンクリート床工事のことです。
コンクリート床の下地にはモルタルが使われることが多いのですが、モルタルは平らで滑らかにする技術がとても難しく、施工する職人さんの熟練度にかなり左右されます。またモルタルは施工後の乾燥時間が非常に長いです。
その点、セルフレベリングは流し込んで、平らにならすだけ。乾燥も非常に早く、流し込んだその日に素材の乾燥が終わります。
ちなみに、500㎡のコンクリート床の工事をそれぞれの工事で行った場合、モルタル工事では約7日間かかる乾燥が、セルフレベリング工事では1日で終わります。
それでは順番に工程をご紹介します。
事前に、きれいに掃除をします。その後ひび割れや凹凸の有無の確認をします。
もし隙間などがあれば補修をします。
ここできっちり汚れの除去、隙間や凹凸の処理を行わないときれいな仕上がりになりません。
その後、プライマーを塗ります。
ここまでが事前の準備となります。