日々の生活の中で、感染症対策は今や最優先事項の
ひとつとなってきています。
マスクの着用、うがい、手洗い・消毒、三密の回避など
一人ひとりができる対策を実行しながら日々の生活を
過ごしていらっしゃることと思います。
そんな中、感染症対策への利用に大いに期待できそうな
ニュースが発表されました。
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【ムク杉材の抗ウイルス性確認】~2時間で99.9%不活性化
自然素材型住宅を手掛ける全国の工務店が参加する
協同組合木の家の健康を研究する会は、インフルエンザA型の
感染力を99.9%以上低下させることが確認された研究結果を
実験した九州大学研究員の清水邦義准教授が発表した。
ムクの杉板(天然乾燥、高温乾燥)と化粧合板の各表面上に
ウイルス液を滴下し、2時間後にそれぞれのウイルス液の
感染力を調べた結果、杉ムク材に滴下したウイルスの感染価が
3桁以上低下がみられた。
JIS規格の抗ウイルス試験では、感染価が2桁以上低下しない
限り効果なしとみなされる。
清水准教授は
「今回の結果は杉の調湿性と芳香が関係しているのではないか」
と述べ、杉ムク材の材質による効果である可能性を示した。
また、九州大学は弱毒性のコロナウイルスを使って今回と同様の
実験を行い、結果を5月にも公表する予定。
同組合では、杉を内装に使った様々な実験データをまとめた冊子
「健康に良い自然素材の木の家」を発行しており、3月下旬に
今回の実験データを加えた改訂版の増刷を予定している。
(日刊木材新聞 2021年2月26日 金曜日 掲載より抜粋)
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今後の研究結果にも、ぜひ期待したいです。