K様邸新築工事㉖

弊社の施工物件では「外断熱通気工法」での施工を行っております。

外断熱とは、建物を柱の外側からぐるっと断熱材でを包むことで断熱することです。

ボード状の断熱材を柱の外側から張り、継ぎ目部分には気密テープを張ります。こうすることで、断熱材が切れ目なく連続して建物を包む状態になり、安定した断熱性と室内外の気密を確保します。

木造建築物の大敵は水分【結露と湿気】ということはよく知られています。

しっかりと外断熱工事を行っても、水分はどうしても発生します。その水分と外壁内にたまった空気を屋外へ排出させるために、外装材の裏側に通気層を設ける工法を「通気工法」といいます。

上の写真で、等間隔で施工されている細い角材は「胴縁(どうぶち)」と呼ばれる壁の下地材です。この胴縁にサイディングを固定します。胴縁がサイディングと断熱材の間に通気層を確保してくれます。

壁に対して横方向に設置されているので「横胴縁」といいます。

この胴縁には一定の間隔で孔が加工されています。

この孔は通気層にたまる空気や、雨水を排出するためにあけられています。

空気は温まると上昇することから下から上へと移動し排出されます。

雨水は上から下へと流れて排出されます。

窓廻りも通気が確保されています。

「外断熱通気工法」は、通気を設け外壁を呼吸させてあげることで、

木造建築物の断熱性と耐久性を改善し、水漏れ被害を抑える効果をもたらしてくれる工法なんですね。

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