H様邸新築工事⑭

今回は壁の内側部分の工程をご紹介します。

前回木工事で下地を作ると言いましたが、その工程の中で

防音や断熱に必要な作業を行っていきます。

赤い丸で囲んだ部分のもこもこした黄色い物体は「グラスロンウール」です。

吸音・遮音補強、断熱補強に用いられる材料です。

その上からPB(プラスターボード)を貼った状態が下の写真です。

赤い矢印が指しているのが、PBです。

PBとは、石膏やドロマイト(苦灰石)、石灰などを材料にして

板状にしたものを芯材にし、その両側と側面をボード用紙で覆ったものです。

丈夫で断熱・遮音性に優れているという特性があり、壁の下地材として使用されます。

実は、最初の写真のグラスロンウールの下にもPBが貼ってあります。

こちらは2枚目にはったPBの上から「遮音シート」を貼ったところです。

さらにその上にPBを貼り付けた状態が上の写真になります。

グラスロンウール

PB

遮音シート

PB

・・・という4層構造になっているんですね。

実は「防音」するための具体的な対策が「遮音」と「吸音」です。

「遮音」は音を跳ね返し反響させることで、「吸音」は音を取り込み、吸収する

ことでそれぞれ「防音」します。

つまり、防音対策や防音素材と言われるものは、遮音・吸音を機能させる

対策や素材のことを指すんですね。

これらの素材を組み合わせることで、防音対策を行っているということになります。

万全な防音対策を行うということは、実はものすごく難易度の高いことで、

弊社の社長も現場監督も、熟考されていることが多々あります。

施主様が求めている防音効果がどこまでのものなのか、それを実現するには

どのような構造にし、どのような素材を使うか、もちろん費用対効果も

考慮しなくてはいけません。

弊社では、施主様が完成後の建物で生活をし始めた時に、希望通りの生活を

おくれるかどうかということを念頭に置きつつ、予算と相談しながら

それぞれの現場を進めていっております。

施主様は遠慮なく、希望や疑問があれば、社長や現場監督に早めにご相談くださいね。