H様邸新築工事④

壁のあちこちに青色のマスキングテープのようなものが貼ってありますね。

コンクリートはもちろん、建物の構成部材は、気温や湿度でわずかながらでも膨張・収縮をおこします。コンクリートも膨張・収縮を繰り返しているとひび割れ等の原因となります。この負荷の一点集中を防ぐためにつくってある隙間を目地といいます。目地は、台風や地震の際にも風圧によるしなりや地震による振動によって発生する負荷の一点集中も防ぎます。

この隙間をそのままにしておくと、雨風を通してしまいますので、目地の役割を最大限にいかしつつ、防水性と気密性を確保する工事がシーリング工事なんです。この工事に使われる様々な用剤が目地以外につかないようにしているのがこの青色のテープです。

この青いテープの間からこちらにびよーんと伸びている物体!

これはバックアップ材といって、あとでこの隙間をうめるシーリング材の効果を最大限に引き出すための素材です。実はシーリング材は伸縮性および弾力性の高い素材ですが、厚すぎるとその機能が低下してしまいます。シーリング材が、適切な厚みで目地をうめるための手助けとなるのがこの物体の正体です。

 

バックアップ材を詰め終わると、その部分にプライマーと呼ばれるものを塗っていく作業となります。コンクリートの下地とシーリング材の接着剤のような役目をするものです。

完成後も防水性を保つためにも(永久ではないですが)このような細かい作業が必要なんですね。

シーリング材充填された状態がこちらです。隙間が綺麗に埋められているのがわかります

 

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